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兄弟から上司と部下の関係へ… 
朱羅さんとフロ君
朱羅さんとフロ君

以前UPした読み物 『血だまりの中で』 の中でも触れていますが、フロ君は大切な人達が次々と
無残に殺されていく中、初めてキリスの血が完全覚醒した訳ですが、
まだ幼いということもあり、この頃にも1度、精神的に脆い時期がありました。

キリス純血種の捕獲を任務とした朱羅さん達によってERASEに連れて来られたフロ君。
朱羅さんに「独りにしないで」と泣いて縋ったフロ君ですが、当然のように周囲は知らない人達ばかり。
大切な友人やご近所さん、そして何より自分をずっと育ててくれた母親(育ての親)が亡くなり、
不安と孤独で可笑しくなってしまいそうな日々。
自分の中に『もう1人の自分(=キリちゃん)』がいることも自覚してしまったが故に、
『自分』という概念すらも揺らいでいた時期でした。

そんな中、傍にいてくれたのは朱羅さんやいっき、鈴香さん達でした。
いっきも鈴香さんも自分を可愛がってくれていましたが、
やはりフロ君にとって1番大きな存在は朱羅さんでした。
初めて出逢った時にも、よくわからないけれど自分と近しいものを朱羅さんに感じていたフロ君ですが、
後に朱羅さんにも自分と同じキリスの血が流れていることを知り、更にフロ君にとって
朱羅さんが特別な存在に…。

でも、朱羅さんの傍にいたい、朱羅さんに傍にいて欲しいと思う一方で、フロ君はそれまであった人懐こさを
見失ってしまい、素直に甘えられない子になってしまいまして…。
本当は1人で眠るのは怖くて一睡も出来ないのに、案じられても「大丈夫です」と答えてばかりのフロ君。
朱羅さんにとってフロ君は、始めの頃は特別な存在ではなく、連れて来たのも任務の為だったというだけ
でしたが、上からフロ君の護衛役(世話役)として命じられたことで彼と共にいる時間が増え、
その中で次第にフロ君のことを案じたりするようになっていきました。
朱羅さんは、フロ君が自分のように、人に甘えられずに子供らしく生きる道を失う人生を歩んで欲しくないと
思っていたのだと思います。
甘えられるうちに甘えていられる時期を失って欲しくない。
自分の二の舞にはなって欲しくない、と。
フロ君の自主性を重んじる一方で、そういった『甘え』に関しては多少朱羅さん側から自主的に働きかけたり
することによって、少しずつフロ君に子供らしい生き方を歩んでもらえるよう、影で動いていた羅さん
(といっき、鈴香さん)。
なので、幼い頃のフロ君は朱羅さんの部屋で生活をしていました。
その方が朱羅さん達も安心ですし、何よりフロ君自身が安心出来るので。

そんな幼少期を過ごしたフロ君は、次第に朱羅さんの対して尊敬の念を抱くようになります。
朱羅さんのように強く、優しい人間になりたいと。
その気持ちが芽生えた頃から少しずつ朱羅さんとフロ君は『兄弟』のような関係から『上司と部下』
という関係に変化していきます。

今までは家族のように殆どの時間を共に過ごしてきた2人ですが、フロ君が正式に暗部候補生としての道を
自ら選んでから、2人は個々の時間を過ごしていくようになります。
勿論、フロ君にとって朱羅さんは上司(教官)なので、訓練等で一緒にいることは多いのですが、
精神的な意味で、良い意味で、2人の関係は今までより距離を置くようになっていきます。
フロ君も、朱羅さんに『部下』として認められたい、そして、行く行くはERASEの中枢を担う存在になる
朱羅さんや大切なものを護れる人間になりたい。朱羅さんの隣で戦える人間になりたいという目標を
抱くようになるのです。
始めは特別で傍にいて欲しいと朱羅さんに望んでいたフロ君は次第に、家族や兄弟とし
て認められる以上に部下として男として、そしてひとりの人間として朱羅さんに認められることを
望むように変化(成長)していったのでした。

個人的に、朱羅さんとフロ君の家族・兄弟から上司と部下へと変化していくこの関係がとても好きです。

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