お疲れ様 そしてありがとう 
曼珠沙華
曼珠沙華
(曼珠沙華は朱羅さんのイメージ花)

先日、生まれた時からずっと一緒に生活してきた実家の祖母が亡くなりました。



"ずっと"と言っても、大学に入学してから私は1人暮らしを始めたので、
その頃からは長期休暇の時などに帰省した時に会うくらいだったのですが…
今までで1番身近なひとが亡くなったというのに未だに実感が全くなく、
祖母がもういないということが夢のようです。
もう2度と眼を開けない祖母を見つめたり、すぐ隣の部屋で一緒に寝たり、
すっかり冷たく固くなった祖母を何度触ってもいつもの穏やかな寝顔にしか見えず、
また「おはよう」と言って起きるんじゃないかと思うくらいに。

先月、祖母のお見舞いに行った時には今までとは異なる祖母の容態を見て
次はもう会えないだろうな…と覚悟して帰ってきた訳ですが、
最後まで祖母は頑張ってくれたんだなと思ってます。
亡くなる前日におばとおじがお見舞いに行った時、ずっと眼を開けられず、
きっと意識もなかったであろう祖母がおじの話に2度、
眼を開けないままではありましたが、にーっこり微笑んだと聞いて、
祖母は最後のお見舞いに来たおばと会えたことで、満足して逝ったのかなと思っています。
そして、亡くなって寂しいですが、10年近く介護生活や入退院を繰り返してきた祖母のことを思うと、
これでやっと楽になれたのかな…とも感じています。

介護されていた祖母にも色々あった訳ですが、10年以上祖母中心の生活をしてきた両親、
特に母も大変なことが沢山あったのだろうなぁ…とも感じました。
祖母の介護の為に仕事を辞め、出掛けることも制限され、毎日毎日祖母の面倒を看ていた母、
そして、仕事をしながら自分の母親の面倒を看てきた父を私自身も見てきて、
祖父や祖母と一緒に生活するということはとても大切なことなのではないかと思いました。
命の大切さを実感するのは勿論、これから高齢社会が進んでいく中で
どのように祖父や祖母、父や母を介護していけば良いのか等
そういうことを実際に経験することが出来るというのはとても大きな経験になるのではないかと感じました。
私も数十年後には両親が祖母にしてきたように、歳をとった両親を看るようになるんだな…と。

祖母がまだ話が出来た頃には、穏やかで優しそうな外見とは裏腹に頑固で強気な祖母と喧嘩することも
それなりにあったのですが、お世話をしていた頃に何回か「ありがとうねぇ。ありがとうねぇ」と
笑顔で言ってもらえたことは一生忘れません。
90年以上も頑張ってきた祖母には「お疲れ様。そしてありがとう」と伝えると共に、
約30年前に亡くなった祖父と共に天国で仲良く、より幸せな時間を過ごして欲しいなと
心から祈っています。